欧州9大逸品ショッピング村が「ショッピングツアー」円卓会議を主催

2011年の欧州9大逸品ショッピング村は2900万人の観光客を受け入れ、2010年と比べて観光客数は10%増加した。非EU観光客の税金還付消費は前年同期比58%増加し、そのうち、中国、中東、ロシアはショッピング村の最大消費市場だった。

ショッピング観光産業へのたゆまぬ支援を示すため、欧州9大高級ショッピング村の開発・管理者であるValue Retailが2012年3月8日に主宰したベルリン.国際観光見本市（ITB）第2回「ショッピングツアー」（Shopping Tourism）円卓会議。

ベルリンのソーホーハウスホテルでは、世界的に有名なブランドマーケティング会社Luxury BrandingのPiers Schmidt最高経営責任者がパネルディスカッションを主催し、メンバーはそれぞれ贅沢品小売業、観光業、飲食業の専門家で、パネルディスカッションのテーマは「サービス業界の新たなブーム―贅沢品経営者が世界の旅行者体験をどのように変えるか」だった。

観光、メディア、芸術、ファッション、映画、サービス業のゲストは、ショッピング旅行の新しい傾向、およびショッピング旅行が贅沢品小売や観光市場に与える影響を知りたいと切に思っている。出席したゲストには、Value Retail管理グループのDesirée Bollier最高経営責任者と、有名な外食Pret A Dinerの創始者KP Kofler、Mr&Mrs Smith誌の編集長Juliet Kinsmanが参加し、観光客の体験を改善する上でサービス業の向上が果たす役割の重要性について話し合った。

Value RetailマネジメントグループCEOのDesireée Bollier氏は、「若い世代の観光客を満足させるためには、提供されているサービスの範囲外で、お客様に付加価値と独自の体験を創造する必要があります。ヨーロッパの9大逸品ショッピング村を訪れる観光客は、ショッピング以外の体験を超えることを期待しているので、私たちが観光客にどんなサービスを提供して彼らのショッピング経験を忘れられないようにすることができるのかを常に考えています。それこそ価値がありません」

有名な飲食会社Pret A Dinerの創業者KP Kofler氏も、「レストランの顧客や豊富な観光客の教育レベルが高まっている今、より高度な価格比の体験を実現するためには、より周到な配慮が必要だ」と話しています。

Mr&Mrs Smith誌編集長のJuliet Kinsman氏は、「高級ファッションの普及が進み、細部への追求に新たなアイデアが生まれるはずです」

第2回円卓会議はValue Retailグループの観光業界における日増しに強化された重要な地位を示し、会議の結論は、体験の要素は2012年にはもはや選択肢ではなく、観光業界の従事者にとって、これはすでに成功に必要な条件になっていると考えている。Value RetailマネジメントグループのDesireée Bollier最高経営責任者は最後に、「人々の多くは独特の体験を好み、日常生活に贅沢な要素を加え、生活水準の向上に伴い、人々は物質的にもますます負担できるようになっている」とまとめた。